キャンパスの四季 2010/07/02
 
 

 
タイサンボクの咲く頃
 
 
 
 栃木学習センターがある宇大峰キャンパスのフランス式庭園の片隅に、大きなタイサンボクの木があります。庭園樹としてもなじみのあるこの木は北アメリカが原産地で、明治の初めごろ日本に渡来した常緑樹です。以前、「青葉の頃」「昼下がりの散歩」で紹介したウケザキオオヤマレンゲと同じ仲間で、植物分類学ではマグノリア属といいます。キャンパスでは6月上旬から次々に大きな白い花を咲かせ、うっとりするようないい香りで訪れる人を楽しませています。今の時期(7月上旬)もまだツボミがありますので、もうしばらくは花を楽しめそうです。
 では、タイサンボクはどのように咲くのか。半月にわたって観察しました。
 
※写真は6月12日~7月1日撮影
  
 
 
 
 
 
【写真1】 タイサンボクはフランス式庭園の北西の角にあります。目視ですが、高さ10メートルはありそうです。花も高い位置に咲くことが多く、近づいて写真を撮るのが難しいのですが、なんとかご覧いただけますでしょうか?
 
 
【写真2】 少しずつ花芽が膨らんできました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【写真3】 細かい毛に覆われた苞葉がタテに割れました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【写真4】苞葉がめくれはじめて・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 【写真5】苞葉がすっかり乾燥して小さくなり、いまにも落ちそうです。
【写真右下】木の下に落ちた苞葉 
   
 
 
【写真6】浅葱色をした花芽が日増しに大きく膨らんできました。
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
【写真7】日当たりやその日の天気にもよりますが、【写真6】の状態から1~3日ほど経つと一気に花が開きます。まず花びらのようなガク片が開き、次第に花全体が開きます。
 
 
 
 
 
 
    
 
【写真8】 花の大きさは直径10センチほど。【写真7】の状態から(あくまでも目安ですが)数時間から1日経つとこのように開いてしまいます。それにしても、花として美しいのはほんの一瞬のようです。
 
 
 
 
 
 
 
 
【写真9】 花びらが散るのもあっという間。木に残った姿は南国のフルーツのようにも見えます。秋にはトゲのように見える部分、袋果のなかに赤い種子ができます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
半月ほどタイサンボクを追っていましたが、ひとたび開花するとすぐに大きく開いてしまうため、なかなかベストの状態には出会えなかったのですが、ようやく撮影することができました。前日の雨の余韻か、開いたばかりの純白の花びらが透けるようでした。(高い位置にあるため、上から眺められなかったのが少々残念。)
※7月1日撮影
 
 
【写真7】の花を覗くと小宇宙が・・・。黄緑色にカールした部分が雌しべ。その下、白アスパラのような棒状の部分が雄しべです。
 
  
 
 
【写真8】をさらにズームすると、花粉にまみれた小さな虫の姿がありました。このように花が大きく開くと雄しべが褐色に変わりポロポロと落ちはじめます。これはあくまでも個人的な感想ですが、この時期の花が一番強い香りを放つように感じられました
 
 
 

 
 
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