この度、センター職員に人事異動がありました。3月31日付で、鯨井佑士所長が退任し、4月1日で海野孝所長が着任しました。
 
鯨井佑士前所長から挨拶をいただきました。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
退職にあたって
 
 
鯨井 佑士
 
 
 この度栃木学習センター所長を退職することとなりました。平成20年4月から満5年務めたことになります。やり残したことも多いのですが、この5年間で、私が心がけてきたことは次のようなことです。まず、学生さんとのコミュニケーションをできるだけ保つように努力しました。その手段として、機関紙「とちの実」とは別に、センター独自のホームページを開設しました。そして、私自身、記事を書くなどして、できるだけ学生さんに直接呼びかけるようにしました。それから、学習相談を活性化するように改革しました。客員教員の先生方に、専門のことだけでなく、学習相談全般について相談にのっていただくようお願いしました。また、時間的にも、従来の予約制にとらわれず、できるだけ自由に相談ができるようにしました。私自身は、時間がある限り、相談に応じましたので、ずいぶんたくさんの学生さんと話ができたと思います。それからもう一つ、学習環境の整備にも力をそそぎ、センターが、学生さんたちのたまり場「フォワイエ」となるよう、快適な環境を提供できるように努めました。この点は、センター職員たちの努力もあって、かなり改善されたと思います。
 5年間の間に実に多くの学生さんと知り合いになることができました。センターには、全科履修生として卒業を目指している人のほか、さまざまな目的を持って学んでおられる方が来ています。退職後故郷の過疎化・高齢化を克服する道を探るために入学された方、放送大学で開講されているすべての外国語をマスターしようとしている方、80歳を越えて、なお勉学意欲旺盛で、全コース制覇のグランドスラムを目指しておられる方とか、それぞれ個性があり、ユニークな方が多いです。いずれも、さまざまな困難を克服して、勉学に取り組んでいる姿に頭が下がる思いがしたものです。全盲の方が10年もかかって卒業を果たされたときは、私自身のことのようにうれしく思いました。
 学生さんと一緒におこなった行事では、まず、研修旅行のことが思い出されます。群馬(富岡製糸工場)、北茨城(五浦海岸)、会津、足尾などへ行きました。それから、日光戦場ヶ原にある宇都宮大学の宿泊施設を使った合宿研修(面接授業)に参加したのも楽しい思い出です。私自身の授業では、2年続けて開講したフランス食文化史の面接授業に、全国から多くの学生さんが来てくれました。また、フランス映画やフランス料理に関する私の特別ゼミにも多くの方が参加してくれました。そして、2年前から月に1回ずつ開いていたフランス語の読書会は、少数ですが熱心な参加者を得て、私にとってとても楽しい時間でした。
 前任校と合わせると45年になる大学教員としての最後の5年間を皆様とともに過ごせたのは、とても幸せなことだと思っています。本当にありがとうございました。
 新学期からの勉強がんばってください。皆様のご健勝とご多幸を祈念しております。